ハウスメーカーのメンテナンス費用の平均はいくらくらいなのか
住宅は建てたら終わりではなく、長い間使い続けなければなりません。ハウスメーカーはメンテナンスのメニューを用意していますが、その内容や費用は様々です。住宅を建てる場合は使用する建築材料が長持ちするかどうかや、保証期間を比べてみることも必要となります。また、築年数により用意されている定期点検も把握しておく必要があります。
基本的にハウスメーカーはメンテナンスの費用を抑えよとしていますが、中には良心的にその費用を確保しているところも見られます。建築材料に耐久性のあるものを使えば、メンテナンスの費用は抑えられます。保証期間は最低のものから長期のものまで様々で、その会社のメンテナンスに対する考えを示す指標となっています。一般的に築年数10年までが保証期間とされていますが、部位により60年程度の保証期間を設けている会社もあります。
保証期間が長い会社でも、その会社が存続しているとは限りません。メンテナンスは会社に頼るだけでなく、ユーザーが自ら対策を練る必要があります。住宅の工法にはクローズ工法とオープン工法の違いがあり、オープン工法のほうがメンテナンスでは有利になると言われています。クローズ工法とはその会社がハウスメーカーが独自に開発した工法で、他のメーカーが扱うことができないものです。一方、オープン工法は工務店で広く用いられている在来工法のことです。
ハウスメーカーが独自に開発した工法は高い性能を示すのは間違いありません。多額の研究開発費により高められた技術は創意工夫で満ちています。しかし、他のメーカーには作れず、メンテナンスは基本的にその会社しかできません。一方、オープン工法の在来工法は全国の工務店で施工が可能です。新築で依頼した会社が無くなっていたとしても、他の工務店にメンテナンスを依頼することができます。
建築材料には耐用年数の長いものと短いものがあります。新築時点で耐用年数の長い建築材料を使っておけば、メンテナンス費用は抑えられます。ハウスメーカーによっては建築材料に耐用年数の長い建築材料を使っているところがあります。建築後に補修が必要となる個所は物件により異なりますが、一般には屋根と外壁がその対象となるでしょう。屋根や外壁は風雨にさらされることから傷みやすく、補修が必要となります。耐用年数が長い屋根材に瓦葺きがありますが、ハウスメーカーは積極的に採用しないところが多く見られます。