ローコスト住宅は安いけどデメリットはないの?
ハウスメーカーの中にはローコスト住宅を得意としている会社があります。一見すると他のハウスメーカーの住宅と比較して良し悪しが判断できないかもしれません。他のハウスメーカーの住宅と比較して大差が無いからと価格だけで選んでしまうと、思わぬ失敗をすることもあるのです。そうならないためには、ローコスト住宅のデメリットも知っておく必要が生じます。一般にローコスト住宅はユニットのグレードが低いと言われています。建ててすぐの性能では見劣りしなくても、長く使う間に性能に問題が生じることもあります。
ローコスト住宅はさらに、耐久性や断熱性と遮音性などの基本性能で劣っていると考えられます。ユニットのグレードが低いとは、そのことも含んでいます。劣っているのは遮音性や耐久性、断熱性といった性能面だけでなく、設計変更がしにくいなどのソフト面でも現れます。確かにローコストは魅力的ですが、デメリットも知った上で利用することが必要です。
ローコスト住宅を利用する場合は、特徴を知った上で上手に利用することが大切です。確認しておく必要のある項目として、別途工事があります。本工事に含むものと含まないものを理解し、生活上必ず必要なものを追加することが必要です。排水に関する工事は生活上必要なので、別途工事では困ります。電灯や設備機器はどこまでが本工事なのかも確かめることが大切です。植栽や棚などの備品は、建物完成後に別途発注しても問題にはなりません。ローコスト住宅を依頼する場合は最低限の仕様を確かめるに留めるのが成功のコツです。
住宅を建てる場合は法的に建築基準法の規制をクリアする必要があります。ローコスト住宅と言えども、このことに変わりはありません。一方、建築基準法は安全な生活をおくる上で最低限度の規制しかされていないのです。通常のハウスメーカーの住宅は建築基準法に上乗せした性能を持たせていますが、ローコスト住宅ではそれは期待できません。大きな地震の時などは、耐震性に余裕が無いことを知っておく必要があります。
予算が無い場合、ローコスト住宅は役に立つものです。しかし、デメリットを知った上で上手に利用することが求められます。標準設計が与えられたならば、変更は極力控えた方が無難です。少しの変更のために、せっかくの低価格が崩れてしまいかねません。間取りの変更も許される部分に留める必要があります。間取りに生活を合わせることはある程度は可能なので、プランの変更は控えましょう。